コロナウイルスが世界中で蔓延して、世界は歴史上で最大級の不況に立たされている。
その規模感はリーマンショックを上回ると言われている。いまや緊急事態宣言が出て多くのお店は営業を自粛しようという経営方針であろう。
大きく経済打撃を受けているのは第3次産業である。人が収入源であるのにその人が来客しなかたらどうしようもない。多くの飲食店は経営難により潰れていしまっている。体力の無い中小企業も時期に潰れだし、就職難に陥る。
ファッション業界もその例外では無い。多くのお店が客足が減り、売上が大きく減少している。
しかしそんな時でも柔軟に対応しているお店も多い。オンライン販売を始めたり、クーポンを配布したりして消費行動を起こそうとしている。
そして今、ファッション業界で話題となっているのが「マスクを自分たちで作ろう」という取り組みだ。
布を扱うファッション業界だからこそできる、世界のために動こうとしている。自分たちが経済的に苦しい状況に追い込まれているなか、このような行動をするお店やブランドにリスペクトを送りたい。
以前記事で紹介した名古屋・大須の古着屋『diorama』。
自分たちでお金を出して作る姿勢にとても感銘を受けた。どうかファッションを愛する人たちにこのような状況を鑑みてほしい。
ジオラマのコロナへの思いを語ったブログはこちら
今回はそんなマスクを作るファッションブランドを紹介していこうと思う。
マスクを作るファッションブランド・デザイナー
Dior/ディオール

フランスの高級ファッションメゾン、ディオールも、職人たちの手作業でマスクを制作。最前線で闘う人々への感謝、そして支援のために、閉鎖していたアトリエを開けたという。世界の最前線で駆け抜けるディオールも支援を行っているのだ。
Palm Angels/パームエンジェルス

ストリート系御用達のブランド、パームエンジェルス。多くの著名人が着用していたりすることで若者を中心に支持を集めるブランドである。
元々19AWにもマスクは販売してた。20SSではロゴを入れたポリウレタン製のマスクを販売。洗って何回も使用できるタイプなので是非購入してみてほしい。現在は日本の一部の取り扱い店舗でしか販売してい。
OFF-WHITE/オフホワイト

こちらもパームエンジェルスに引き続きファッションシーンを牽引するブランド・オフホワイトのマスクである。継続的にマスクを制作している。
20ssではコットン地に黒を基調としたマスクをリリース。ミッドウェストなどセレクトショップで販売しているので是非見てほしい。
HERON PRESTON/ヘロン・プレストン

ヘロンプレストンはサンフランシスコ出身のヘロンプレストンが2017年に立ち上げたブランドである。
デザイナーのヘロン・プレストンはアーティストやDJなど、カルチャーに根付いた文化活動をしている。
カニエ・ウェストのブランド【Yeezy】でもコンサルタントとして携わる。カニエのクリエイティブディレクターでもあるオフホワイトの創設者ヴァージル・アブローと親友である。
GAP、NASA、Carharttなどと色んな有名なコラボをし、世間を騒がせた。
20ssではナイロンを使用した、ヘロンらしい仕上がりのマスクをリリース。日本では未展開なので注意。
NEW BALANCE/ニューバランス

アメリカ国内におけるマスク需要の急増を受けて、アメリカ国内にある5つの自社工場のうち2つの工場で医療用のフェイスマスクの開発および製造を開始 。
斬新な見た目でSNSの台頭で話題になった。財団も2億円以上寄付するほどだ。
今のところリリースはアメリカだけを予定している。
FACTOTUM/ファクトタム

ファクトタムは日本のブランド。デニムへの思いが強く、モードとリアルクローズの融合をテーマにしている。
映画、音楽、街とその人々、本、など毎シーズンテーマを設定、ファクトタムのデザイナー有働はそのテーマ、インスピレーションを探究するためにテーマとなる国を訪れ、そこで出会った人や風景、空気からインスパイアされた服作りを行っている。
マスクをつけることが楽しくなるようにと、リジットデニムの生地でマスクを制作している。裏面はコットン素材のガーゼを使用しているのでもちろん使用可能である。
2枚1セットで白のマスク2枚かインディゴとブラックをセットとした2種類の展開予定。予約販売中である。
TENDER PERSON/テンダーパーソン

ヤシゲユウトとビアンカがデザイナーを務めるブランド、テンダーパーソン。
文化服装学院在学中に自分たちのブランドを立ち上げる。本田翼や香取慎吾などが着用していることでも有名だ。
コレクションに使用したときに余ったリバティ生地でファッション用のマスクを提案。
オンラインストアで購入できる。コレクションラインを購入した人には無償で配布している。
ファッション性が強く、ファッションの一部としても使用することができるのが魅力である。
atmos/アトモス

スニーカー好きなら知らない人がいないであろう、スニーカーショップ「アトモス」
東京を始め、いまや全国に展開されている有名ショップだ。
そんなアトモスからマスクが登場。 ポリウレタンマスク「atmos 3D LOGO MASK 20SP-S」や、コットン素材で洗って繰り返し使える「atmos LOGO MASK 20SP-S」を発売。
アトモスらしいキャッチーなロゴを使用している。スニーカーヘッズは購入しよう。
マスク以外にも支援しているファッションブランド・企業
LVMH/モエヘネシールイヴィトン

フランス政府が医療従事者へのマスク供給に尽力していることを受けて、LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン )がマスクを自社の流通ネットワークを使用してマスク4000万枚を調達予定。フランス政府に提供する予定だ。
また、クリスチャンディオール、ジバンシー、ゲランの3ブランドの香水や化粧品工場で消毒液を製造。病院などに無償提供する予定。
KERING/ケリング

中国から輸入した医療用マスク300万枚をフランスの医療機関に提供する 。
「バレンシアガ(BALENCIAGA)」と「サンローラン(SAINT LAURENT)」のフランスチームが従業員の健康対策に万全を期した上でマスクの製造準備を進めている 。
ケリング傘下のGUCCI(グッチ)では、 100万枚超の医療用マスクと5万5000着の医療用白衣を寄付するとしている。
Canada Goose/カナダグース

高級ダウンを扱うファッションブランド、カナダグース。
カナダグースはダウンではなく、世界的に不足する医療用の白衣と患者用のガウンを来週から1万着生産し、寄付するとしている。