COMOLIというブランドをご存知だろうか?
デザイナーである小森啓二郎(Keijiro Komori)が立ち上げた、国内を代表するドメスティックブランドである。
ブランドコンセプトは”日本の気候、日本人の体型に合う、ジンプルで上質な日常着”
また小森啓二郎は、「現代の洋服は全て欧米の軍服や作業着など、ある目的を有するものが起源である」という強い考えがあり、ビンテージに対する強いリスペクトを感じる。
そういったこともあり、COMOLIにとってビンテージの影響は大きく、古着の側面から見ても大変面白いブランドである。
フットボールTシャツ

近年、COMOLIで毎シーズンリリースされているフットボールT。
ハリのある上質なコットンを天竺編みしており、ぜひ一枚でサラっと着ていただきたい一着。
ヨークや肩の切り替えはベーシックなフットボールTのデザインを採用していながらも、袖が8~9部丈で、太めのアームホールにすることで現代風のシルエットとなっている。
多くの人はフットボールTと言われて、下のようなナンバリングされたものをイメージされるだろう。

ナンバリングされたモノは、どうしてもアメリカライクになってしまいカジュアルすぎる印象であるが、やはり日常着として街に着ていける服は無地のモノだろう。
しかし、ビンテージもので無地のフットボールTを探すのはかなり難しい。基本的にサイズも小さめが多く、嫌煙されがちなVネックのものが多い印象である。
price | 19,800円(2020aw) |
ARKnets | https://www.arknets.co.jp/g/gR01-050071wht/ |
タイロッケンコート

COMOLIの名作と言えばこの一着だろう。
タイロッケンコートとは、トレンチコートの原型であるボタンレスのデザインが特長であり、ビンテージ市場でもかなり高価で取引されているアイテム。
素材には程よくハリがあり、滑らかな光沢感とドレープ感が美しいコットンギャバクロスを使用している。
また内側にはボタンで着脱が可能なウールカシミヤ素材のライナー付きで、3シーズン着用が可能。
なんといっても袖の造りが秀逸である。上の写真は一枚袖のモノだが、二枚袖のものでも方が張ることがなくサラっと一枚で着ることのできる一着。
ビンテージでタイロッケンコートといえば、バーバリーのタイロッケンコートをイメージする方も多いだろう。

バーバリーのタイロッケンコートといえばビンテージの中でもスペシャルピース。置いてある古着屋によってまちまちだが、20~40万はくだらないだろう。
見比べていただけば分かりやすいが、COMOLIの再現度はかなり高い。バーバリーに特にこだわりがないのであれば、COMOLIのものをお勧めする。
price | ¥129,800(税込) |
ARKnets | https://www.arknets.co.jp/g/gS03-040141bei/ |
製品染 ジャケット

製品染めを施したコットンツイル素材の三つボタンジャケット。
独特な凸凹感のある生地に、製品染めによる風合いが特徴になっており、テーラードだがフォーマルのジャケットというよりは、カジュアルに着ていただける一着。
型は脇下から裾にかけての広がりが分かりやすいAライン。ワークウェア特有の野暮な雰囲気を感じさせないCOMOLIらしい仕上がりになっている。
製品染めによりランダムで角や端部分で生地にアタリが楽しめ、現行と古着の良いところを両方楽しんでいただける一着。
このワークジャケットはおそらくビンテージのファーマーズ系ジャケットがモチーフとされている。


ファーマーズ系のテーラードジャケットは特徴としてAラインで三つボタン。このシルエットとボタンの配置がどことのなく色っぽく写る。
素材は主にリネン、モールスキン、コットンツイル。どの素材でも力強さとフランス独特の高貴な雰囲気が感じられる。
price | ¥50,600(税込) |
ARKnets | https://www.arknets.co.jp/g/gS03-010011bei/ |