【sacai/サカイ】世界から注目されるドメブラsacaiとは

様々なブランドとのコラボで話題がつきないsacai。知らない人はいないであろう日本を代表するドメスティックブランドだが、今や世界中からも熱い視線を集めている。

その人気ぶりは、日本人が作りだすモードスタイルを確固たる地位まで押し上げたと言っても過言ではないだろう。

今回はブランドの魅力はもちろん、デザイナー阿部千登勢さんがブランドにかける想いとともに紹介する。

sacaiのはじまりは5着のニットだった?!


デザイナーは阿部千登勢さん。自身のブランドを立ち上げる前はCOMME des GARCONS(コムデギャルソン)でパタンナー、ニットウェアの企画を担当していた。

結婚と出産を機に退職するものの、育児に専念することが性分にあっていなかったのと、夫阿部潤一(kolorデザイナー)の助言をきっかけに1999年、自身のアパレルブランドsacaiを立ち上げる。

sacai 立ち上げ当初のニット2型
fashionsnap.comより
sacai 初期のニット
「たたみづらさ」が特徴のハイブリットニット
SSENSEより

実は、sacaiはたった5型のニットから始まったニットウェアブランドだった。型にはまったルールに囚われず、大手メゾンにはできないスペシャルなものを。と全てが阿部千登勢デザイナーの手作りで、販売も自宅で行われたという。

大々的な宣伝に頼ることもなく、スタイリストやセレクトショップでの評判から徐々に人気に火がついたsacaiは次第にブランド規模も成長させていく。

ある特定の機会だけではなく、日々の様々なシーンにおいて成立する「日常の上に成り立つデザイン」をコンセプトに、日常で来ていて心地よい服でありながらも、異素材のミックスや独特なシルエット、タックやプリーツによる構築的なデザインが印象的。

他ブランドとの差別化を意識してエッジィに偏りすぎるのでもなければ、規定路線に乗って安定の服を求めるのでもない。横から見ても、後ろから見ても美しく洗練されたデザインに魅了された人は多いだろう。

sacai 2020ss womens
sacai 2020ss womens
VOGUEより

阿部千登勢デザイナーの挑戦

2003awコレクションから国外での展示会をスタートさせるが実はsacaiは長い間「ショー」を行わないブランドだった。初めてパリコレでモデルを起用してのショーを発表したのは2011awコレクションだった。

阿部デザイナーは今でもランウェイでの発表を全肯定するわけではない。自身の服をよりリアルに表現するための手段として、ハンガーにかけるだけの展示よりは、モデルが実際に着て動くところを見せるショーの方がしっくりきたからだという。

あくまでも「他のブランドがやっているから」ではなく、自身が納得したうえで選んだ手段というのに阿部さんの信念が感じられる。

さらにsacaiは大手のブランドから、ニッチなブランドまでさまざまなコラボを実現させているが、必ず「sacaiらしさ」が滲みでているのがすごいところ。
他ブランドやデザイナーとのコラボをざっとあげてみた。

2009年 「MONCLER S」のデザイナーに就任。
2015年 BALENCIAGA(バレンシアガ)のデザイナー候補として名をあげる
2016年 Hender Scheme(エンダースキーマー)とのコラボでなめし革のブーツやサンダルを発表。
2017年 ラコステやザ・ノース・フェイスとともに、機能性の高いアイテムの発表。さらにはUNDERCOVER(アンダーカバー)とともに東京で合同のショーを発表し、デザイナーを目指す学生たちをくぎ付けにした。

2020年 Jean Paul Gaultier(ジャンポール・ゴルチエ)はゲストデザイナーを招いて発表するオートクチュールの第1弾に阿部千登勢デザイナーを抜擢した。阿部さんによるコレクションは、今年7月の2020awオートクチュールで発表される予定だ。


名実ともに順調にキャリアをかさねる 阿部デザイナーだが、ブランドsacaiに注ぐ情熱はとどまるところを知らない。女性らしいフェミニンでエレガントなデザインを提唱する一方で、彼女の関心は、独特でありながら普遍的、そして革新的で実験的な服作りに傾倒し続けている。

「コレクションを作るうえで、裏切りと安定のバランスをうまく見極めることが、私が「サカイ」でずっと続けている挑戦です。他のどこにもないようなものを作ること、そしてビジネスとして成功させるために実際に人々に手にとって着てもらえるものを作る。(中略)決められた流れに乗るのではなく、自分たちで進む方向を模索しながら、さまざまなことに挑戦して進んでいくことが面白いです。いつも同じ景色を見ているのではつまらない。新しい景色、次なる景色を見たくて常に挑戦していると思います。」

VOGUE JAPANより

あの有名人も着ている sacai mens が熱い

ウィメンズコレクションと同様のコンセプトとアプローチに基づいて、綿密さとさりげないエレガンスを併せ持つsacaiメンズ。

2006年イタリアの10 Corso Como(ディエチ・コルソ・コモ)のためのメンズラインのデザインをしたこときっかけに、2009ssよりsacaiでもメンズラインをスタートさせた。

阿部デザイナー曰く、ウィメンズは本人が着たい服のリアリティーをデザインに落とし込むが、メンズは身近な男性の着たい気持ちを考えてデザインするのだとか。

「着飾る」概念が前提にない分、抜け感のある粋なデザインになっている。

sacai 2020ss mens
sacai 2020ss mens
FASHION PRESSより

そんなメンズを評価する著名人も多く、松田龍平やファレルウィリアムス( Pharrell Williams ) など一流ファッショニスタたちも御用達のようだ。

あのカールラガーフェルド( Karl Lagerfeld ) 氏も『彼女こそがいまのデザイナーで最もおもしろいデザイナーの一人である』と大絶賛している。

sacai × nikeコラボスニーカー

近年のコラボでも幅広い世代に話題になったのが、NIKEとのコラボレーション。ランニングウェアなども発表しているが、今回は注目度の高いスニーカーを紹介したい。

Blazer Mid

sacai × NIKE
Blazer Mid

2019年5月末にリリースされたコラボスニーカー。発売当時には多くのインフルエンサーがSNSにアップしたことで話題をさらっていった。

パターンや配色はポップでありながら、収まるべくして収まったかのようなデザインの調和性にsacaiらしさを感じる。

コーデのワンポイントにはもちろん、ワンピースにはずしで合わせるなど女の子にもぜひ履いてほしい。

LD Waffle

sacai × NIKE
LD Waffle

Blazer Mid 同様に2019ssコレクションにて発表されたモデル。

おなじみのレトロな配色に、ダブルのスウォッシュや突きでたミッドソールが新しい。カラーもホワイトやブッラックがあり、コーデに馴染ませやすいのも嬉しいポイント。

PEGASUS VAPORFLY 発売決定!!

sacai × NIKE
PEGASUS VAPORFLY

sacai × NIKE コラボの最新スニーカー、PEGASUS VAPORFLY(ペガサス・ヴェイパーフライ)が2020年秋冬に発売予定だ。

こちらのスニーカーはsacaiの2020年awコレクションで初披露されたモデルとなり、ランニングシューズのAIR PEGASUSとVAPORFLYを組み合わせたハイブリッドモデル。特徴は2重になったシュータン、スウッシュロゴ、ボリューム感のあるソールパーツなど。

一世を風靡したダットスニーカーとは違う、絶妙なボリューム感とフォルムが唯一無にの存在感を醸し出している。